もうすっかり元気になった俺達は、行こうと思えば学校に行けたけど、今日はこのまま休むことにした。


自分の身体に戻った花音は、嬉しそうに自分の家に帰って行った。


俺も、久しぶりに自分の部屋に向かう。


やっとここで寝ることが出来るんだ。


清々しい気持ちで、ガチャリ扉を開ければ。


「げっ」


なんだ、これ!


扉を開けた途端、あまりの散らかりように、さっきまでの感動がどっかへ飛んで行った。


花音のヤツ、散らかし放題じゃねーか!


片付けるという言葉を知らねーのか!


ほんとダメだな、アイツは。


……。


でも。


俺はクスッと笑った。


いいんだ。


俺は片付けがうまいんだから、俺が片付ければいい。


出来ねーことを無理にさせようなんて、もうこれからは考えない。


俺は、自分のベッドにそっと腰を下ろした。