幸い俺は、その後泥のように眠ることが出来た。
久しぶりに夢を見た。
あの日の事故の夢を。
バイクが突進して来た時、俺はとっさにアイツをかばうように前に出ていたんだ。
俺の方が反射神経がいいからかもしれない。
花音はただ呆然としていて。
守らなければと思ったんだ。
そうか。
だから俺の方がケガが酷かったんだ。
ハッとして目を開ける。
カーテンを閉めていない窓から外の明かりがほのかに洩れていて、シンとした部屋に俺の吐息がはぁ…と響いた。
ベッドの横に置いてあるピンクのブタの目覚まし時計は6:44を指していて。
俺は身体を起こそうと腕に力を入れた。
「…っ。いって…」
ダメだ。
まだ治ってねぇ。
まじで病院とか行った方がいいかもしれない。
熱が出ていたせいか、汗がすげぇ。
シャワーでも浴びたいところだけど、そんな体力もねぇし。
俺は頭を出来るだけ動かさず、次第に明るくなっていく空の色をただじっと眺めていた。
小一時間くらい経っただろうか。
コンコンと小さなノックの音がして、カチャリと扉が開いた。
「花音、大丈夫?
今から母さん出勤だけど」
昨日とは違って、小声で話しかけてくれる花音の母ちゃん。
「んー。今日は休む」
「そうね。その方がいいかもしれないわね。
海司君に学校休むって、伝言頼んでおくのよ」
「…うん。そうする」
俺がそう答えると、花音の母ちゃんは部屋を静かに出て行った。
久しぶりに夢を見た。
あの日の事故の夢を。
バイクが突進して来た時、俺はとっさにアイツをかばうように前に出ていたんだ。
俺の方が反射神経がいいからかもしれない。
花音はただ呆然としていて。
守らなければと思ったんだ。
そうか。
だから俺の方がケガが酷かったんだ。
ハッとして目を開ける。
カーテンを閉めていない窓から外の明かりがほのかに洩れていて、シンとした部屋に俺の吐息がはぁ…と響いた。
ベッドの横に置いてあるピンクのブタの目覚まし時計は6:44を指していて。
俺は身体を起こそうと腕に力を入れた。
「…っ。いって…」
ダメだ。
まだ治ってねぇ。
まじで病院とか行った方がいいかもしれない。
熱が出ていたせいか、汗がすげぇ。
シャワーでも浴びたいところだけど、そんな体力もねぇし。
俺は頭を出来るだけ動かさず、次第に明るくなっていく空の色をただじっと眺めていた。
小一時間くらい経っただろうか。
コンコンと小さなノックの音がして、カチャリと扉が開いた。
「花音、大丈夫?
今から母さん出勤だけど」
昨日とは違って、小声で話しかけてくれる花音の母ちゃん。
「んー。今日は休む」
「そうね。その方がいいかもしれないわね。
海司君に学校休むって、伝言頼んでおくのよ」
「…うん。そうする」
俺がそう答えると、花音の母ちゃんは部屋を静かに出て行った。



