フラフラした身体を引き摺って、なんとか家に辿り着いた俺は、帰るなりベッドに倒れ込んだ。
うつぶせのまま重くなった瞼を下ろすと、少し痛みが緩くなった気がした。
こうして目を閉じてじっとしていれば、そのうちおさまるかもしれない。
そう。
このまま静かに……。
ーと思っていたのに。
「花音ーっ。アンタ帰ってるなら、声くらいかけなさいよー」
ガチャンとドアを開ける大きな音と共に、花音の母ちゃんが甲高い声で部屋に飛び込んで来た。
あのー。すげーうるさいんですけど。
「あら、どうしたの?気分でも悪いの?」
俺の横に座る花音の母ちゃん。
その重みでベッドが傾いて、せっかくおさまっていた痛みがまたぶり返した。
「頭が痛いんだ」
「どれ?」
花音の母ちゃんが俺のおでこに触れ、反対の手で手首を掴んだ。
どうやら脈を測っているらしい。
「ちょっと体温が高いわね。熱があるのかも。多分風邪ね。
試験勉強を頑張りすぎたのよ」
別に頑張ってはいないんだけど…。
「あったかくして寝ておきなさい。風邪は寝るのが一番よ」
「うん…」
花音の母ちゃんは看護師のせいか、こういうことにあんまり動じない。
蒼太が風邪ひいた時も、基本放置だった。
こんな時は無理して食べなくていいって、水分だけしっかり摂らされていた。
俺の母さんは俺が風邪でもひこうものなら、リンゴを摺りおろして持って来たり、おかゆを作ってくれたり、至れり尽くせりなんだよな。
でも、今日はこっちの方がありがたい。
何も考えずに、じっと寝ていたいから……。
うつぶせのまま重くなった瞼を下ろすと、少し痛みが緩くなった気がした。
こうして目を閉じてじっとしていれば、そのうちおさまるかもしれない。
そう。
このまま静かに……。
ーと思っていたのに。
「花音ーっ。アンタ帰ってるなら、声くらいかけなさいよー」
ガチャンとドアを開ける大きな音と共に、花音の母ちゃんが甲高い声で部屋に飛び込んで来た。
あのー。すげーうるさいんですけど。
「あら、どうしたの?気分でも悪いの?」
俺の横に座る花音の母ちゃん。
その重みでベッドが傾いて、せっかくおさまっていた痛みがまたぶり返した。
「頭が痛いんだ」
「どれ?」
花音の母ちゃんが俺のおでこに触れ、反対の手で手首を掴んだ。
どうやら脈を測っているらしい。
「ちょっと体温が高いわね。熱があるのかも。多分風邪ね。
試験勉強を頑張りすぎたのよ」
別に頑張ってはいないんだけど…。
「あったかくして寝ておきなさい。風邪は寝るのが一番よ」
「うん…」
花音の母ちゃんは看護師のせいか、こういうことにあんまり動じない。
蒼太が風邪ひいた時も、基本放置だった。
こんな時は無理して食べなくていいって、水分だけしっかり摂らされていた。
俺の母さんは俺が風邪でもひこうものなら、リンゴを摺りおろして持って来たり、おかゆを作ってくれたり、至れり尽くせりなんだよな。
でも、今日はこっちの方がありがたい。
何も考えずに、じっと寝ていたいから……。



