Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記

期末試験も終わって、あとは冬休みを待つばかりという頃だった。


授業が終わり、ホッとひと息ついた放課後、急に頭が痛み出した。


めずらしく風邪をひいたか?


立ち上がろうとした途端、ズキンとこめかみが痛んだ。


教室に差し込む光が、なぜかチカチカとまぶしい。


「花音、どうしたの?顔色悪いよ」


佐久間が急に、俺の目の前に顔を出した。


その突然の動作と佐久間の声で、ガツンと頭を殴られたような衝撃が走った。


「ちょっとやべぇ…。もう帰る」


女の言葉なんて使ってる余裕もない。


目を薄く開けるのがやっとだ。


「ちょっ、花音。大丈夫?」


フラフラと立ち上がり、カバンを手にする。


「悪い…。恵介に部活休むって言っといて」


『恵介』と聞いて佐久間は一瞬戸惑っていたが、俺の尋常じゃない様子に2、3度軽く頷いた。


この痛み…。


事故の時に感じたのと似ている。


脳には何の異常もなかったはずなのに…。


後遺症とか?


いつもの通学路が、なんだか歪んで見える。


冬の冷たい風が、こめかみをますます刺激する。


「うっ」


吐きそうだ。


やべぇ。


ひどい風邪をひいちまった。