夕飯を食べ終えて、俺は花音の部屋で勉強をしていた。


部活で疲れているけど、習慣からか、どうしても勉強をしてしまう。


その時、コンコンと誰かが部屋のドアをノックした。


「はい」


返事をして、扉を開けると。


「海司」


今にも泣きそうな顔の花音が立っていた。


「ど、うした?

と、とにかく入れよ」


そう言って、俺の姿の花音を部屋に招き入れた。


どうしたんだろう。


こんな時間に…。


やべぇ。


いやな予感がする。


胸騒ぎが……。


「海司、聞いて」


「…う、うん」


「海司のお母さんがね」


「母さんがどうかした?」


俺の問いに、目に涙を溜める花音。







「離婚したいって……」