君に恋するその日まで

友達という関係に我慢が切れたのか、吉春くんからの告白で付き合い始めたんだ。



吉春くんは、野球部らしく、坊主で背も高くて背中が広くて、肌も少し焼けていて。



性格も元気で、結構モテた。



吉春くんは、緋奈乃の前では、凄く楽しそうに、優しく笑う。



緋奈乃は不安すぎて気付いてないと思うけど、緋奈乃が思ってる以上に、吉春くんは緋奈乃のことが好きだよ。



ーーガタンッ‼︎



その時、勢いよく屋上のドアが開いた。



何⁉︎誰⁉︎



屋上のドアを見ると、そこには息を切らした緋奈乃の姿が。



緋奈乃は私の近くまで来て私の顔を覗き込むように見てくると、たれ目の目をキッと少し吊り上げた。



「頬赤いけど…束縛野郎に叩かれた?」

「まあ…やっぱり赤い?」

「何でライン返事してくんないの⁉︎心配したんだから‼︎」



緋奈乃は目に涙を浮かべる。



緋奈乃は気が強いけど、心の底から凄く優しい子。



何度緋奈乃に助けられたんだろ。数え切れないくらいある。



「先生に保健室行くって嘘ついて、凄い探したんだからね!」

「ごめんね」



「せめて既読くらいつけてよ」と、緋奈乃は私の隣に腰を下ろした。



授業をサボるのは初めて。だから、緋奈乃とサボっていることが、何か楽しい。



「真湖…別れないの?」



緋奈乃が気まずそうに、私を見る。



緋奈乃も分かってる。私と光先輩が、別れられないことを。



これは緋奈乃なりの心配なんだ。