君に恋するその日まで

もしかして、どこかで監視されてる?



そう思ったけど、考えれば考えるほど気持ち悪くなるからやめた。



光先輩に連れて来られたのは、屋上。



昼休みなのに人がいない屋上。



まあ、いるわけないよね。



風凪高校の屋上は、汚いし何か落ち着かないし…



屋上に入った瞬間、思いっきり光先輩に腕を掴まれる。



「お前ふざけてんのか⁉︎昨日も男とカラオケ行っただろ!」

「違います!あれはクラスの打ち上げで…」

「そんな言い訳いらねんだよ!」



何で信じてくれないんだろう。



この間行われた球技大会で、私のクラスは見事優勝。



その打ち上げにクラスみんなでカラオケ行っただけなのに。それもダメなの?



しかも、男とふたりきりじゃないのに。



「お前の彼氏は俺なんだから、他の男にホイホイついていくなよ!」



ガシャン!と強い音でフェンスが揺れる。



私の体は、光先輩によって、フェンスに押し付けられた。



背中ぎジンと痛い。思わず涙が零れ落ちそうになる。



「おいおい見ろよあれ。カップル喧嘩中じゃん」



キュっと口を結んでいた時。下の方から声が聞こえた。



私は後ろを振り向いて下を見ると、すぐ下には中庭。



そう。水原くん達がいた。



多分言ったのは、水原くんと一番仲良い、祐介くんだと思う。



私はこんな現場を見られてるのが恥ずかしくて、顔がバレないように前を向いて俯いた。



「んだよアイツ。気持ち悪ぃな。お前の友達か?」

「……」

「何とか言えよ!」



バチン‼︎と音が響き、私の左頬がジンジンと痛くなる。



叩かれた。それも思い切り。



別れたい。何度別れを切り出したか。



その度に頬を叩かれて、別れられなくなっていた。