君に恋するその日まで

ビックリして振り向くと、そこには女の子が立っていた。



スラっとした足に、華奢な体。



背も高くてスタイルも良くて、目鼻立ちがハッキリした綺麗な子。



…誰?



そう思い凝視してると、彼女は無表情のまま、口を開いた。



「邪魔なんだけど」



女にしては少し低い声。しかも無表情なもんだから、少し怖い。



A組の子?でも、こんな子初めて見た。



「あっ、ごめんね!ドアの前だと邪魔だよね〜」



緋奈乃が明るく笑いながら、私を引っ張る。



緋奈乃が明るく話しかけたのに、彼女は無表情のまま、A組の教室の中を入ろうとする。



「唯香!」



彼女が水原くんの前を通り過ぎた瞬間、水原くんが彼女の腕を掴んだ。



彼女は一瞬寂しそうな表情をしたけど、すぐに表情を戻して、水原くんの手を振りほどく。



「おい、唯香」

「放っといて」



水原くんの方を一切見ずに、彼女は冷たく言い放ち、教室に入って行った。



…なに、あの態度。



冷たすぎるんじゃないの?



私がそう思ってると、祐介くんがため息をついた。



「唯香も相当辛いんだよな…」

「ねえ。唯香ってもしかして…木原唯香(キハラユイカ)?」



緋奈乃が祐介くんにそう尋ねる。



えっ…緋奈乃知ってるの?



「そうだよ」

「そっかー」

「緋奈乃知ってるの?」



緋奈乃は私を見た後、はぁ?と目を見開く。



…いやいや、逆になんでそんな驚いてるの?



「真湖は周りに無関心すぎ!木原さんは、流矢くんの幼なじみだよ」



水原くんの、幼なじみ…