君に恋するその日まで

私たちのクラスはB組で、水原くんのクラスはA組。



隣だから、かなり近い。



A組の中を覗くと、窓際の後ろの方で、水原くんと祐介くんなど、数人の男子が溜まって話していた。



昨日の中庭のメンバーかな。



呼ぼうと思っても勇気が出ない。



だって、水原くんは人気者。A組の女子もチラチラ水原くんの方見てるし、ここで水原くんの名前を呼んだら、注目浴びるし、女子からの痛い視線が…



「真湖?どしたの?」



緋奈乃がニヤニヤしながら顔を覗き込む。



もうっ。緋奈乃が水原くん呼んでよ!



緋奈乃を少し睨んでまた水原くんに視線を戻すと、水原くんが私を見ていた。



目が合うと、水原くんは友達に何か声をかけて、私のところに来た。



なぜか、祐介くんを連れて。



「な?昨日、俺が言ったとおりだっただろ?」



水原くんは私を見て、そう言う。



光先輩と別れたってことだよね。



私は黙って頷くと、隣で緋奈乃が水原くんに詰め寄っていた。



「本当にありがとう!真湖を光先輩から解放してくれて」

「いや、別に…」



急に水原くんは無表情になり、少し嫌そうに顔を歪める。



そんな水原くんを不思議に思っていると、水原くんの隣にいた祐介くんが慌てて話し出す。



「流矢顔目当ての女嫌いでさ!緋奈乃ちゃん、流矢好きなら他当たって!」

「…は?」



緋奈乃は意味分からない!とでも言いたそうな表情で祐介くんを見る。



顔目当ての女?



…いや、緋奈乃には彼氏いるし、水原くん狙ってないんだけど…



「祐介!私に彼氏いるの知ってるでしょ!」

「…あっ!そうだった!吉春か!悪ぃ悪ぃ」


親しそうに話すふたりを見て、頭の中に大量の?が浮かぶ。



仲良いの?