君に恋するその日まで

「実は…」



私は昨日の放課後のことを話した。



光先輩に連れられて屋上に来たこと。



揉めあって叩かれそうになったこと。



水原くんが助けてくれたこと。



光先輩の秘密を知っていること。



『俺が何とかする』と言ってくれたこと。



全部隠さずに話した。



「…ヤバイ。流矢くんかっこよすぎ!」



話し終えると、緋奈乃は瞳をキラキラさせて興奮する。



洸耶も、少しだけ微笑む。



「てか、真湖凄い!あの流矢くんに助けられたとか!あー流矢くんかっこいい〜」

「さすがだな、流矢。すげーよ」



あれ?



洸耶が自然と水原くんの名前を呼ぶもんだから、何か違和感。



仲良いのかな?話してるところ見たことないけど。



「洸耶と水原くん、仲良いんだ?」

「あー…中学同じだっただけ」



洸耶は少しだけ言葉を詰まらせる。



少し気まずい空気になり、洸耶は「じゃあ」と、また友達のところに戻った。



…何だったの、さっきの空気は。



「ねえ、真湖。今から流矢くんのところに行こう!」



洸耶がいなくなり、緋奈乃が興奮しながらそう言う。



「お礼言いに行こう!束縛野郎と別れられたのも、流矢くんのお陰だし!」



いや、ただ単に緋奈乃が水原くんと話したいだけじゃ…



そう思ったけど、別れられたのもきっと水原くんのお陰だし、私も素直にお礼を言いに水原くんのクラスに行った。