君に恋するその日まで

「真湖が課題出し忘れるとか、面白すぎるんだけど」



洸耶と廊下を歩いていると、洸耶は私の頭を軽く叩いてバカにする。



「洸耶なんかいつも忘れてるじゃん」

「俺はいいの。先生に好かれてるし」

「何それ!私が好かれてないみたい」



まあ、実際好かれてないけど。



放課後の廊下には、私と洸耶しかいない。



音楽室から聞こえる、吹奏楽部の音色。



外から聞こえるサッカー部の掛け声と、野球部のノック練習。



そういえば、洸耶も野球部なんだよね。



いつもふざけてばかりだけど、野球やってる姿はかっこいいらしい。



同じクラスの友達が、そう言っていた。



私はスポーツ観戦が好きで、特に野球は見るのが大好き。



そのキッカケは、お兄ちゃんだ。



私のお兄ちゃんは野球部で、あの夕ヶ丘に推薦で入った。



ポジションはキャッチャー。



お兄ちゃんの活躍は凄くて、毎試合家族で見に行っていた。



そして、気付いたら大の野球好きになった私。



春の選抜も、夏の全国も、毎年欠かさずテレビで見ている。



お兄ちゃんは甲子園に2度行っていて、私は一度だけ甲子園球場まで見に行った。



広くて、とにかく言葉では表せないくらい凄かった。