君に恋するその日まで

何かを見透かしてそうな、その瞳が、私をずっととらえている。



水原くんは私に何かを言いたそうな表情をした。



えっ、何…



「お前さ…」

「真湖ごめん!メイクし直してた」



水原くんが言葉を発したと同時に、緋奈乃が戻ってきた。



少し安心してる自分と、水原くんの言葉の続きが気になる私。



水原くんはまた無表情になり、そのまま私の前を通り過ぎた。



「真湖?ぼーっとしてるけど」

「…え、そう?」

「もー。ほら、あと一時間授業だぞー」



隣で緋奈乃が笑っているけど、私の頭の中は、水原くんのあの瞳が離れなかった。



真っ黒で
真っ直ぐで
何かを見透かしてそうな



その瞳が。