君に恋するその日まで

祐介くんは軽く笑うけど、何か腹立った。



笑い事じゃないっつーの。こっちは辛いのに。



私は苛立ち含めて、祐介くんから視線を逸らす。



「目も腫れてるし、泣きすぎじゃん!本当に彼氏が好きなんだね」



好きじゃないし。大嫌いだし。



言い返す気力もない。もう、祐介くんの妄想にお任せする。



私が無視していても、祐介くんは話を続ける。



「あ、俺祐介っつーの!祐介でいいよ」



心の中で“祐介くん”って勝手に呼んでた…



ここは私の名前も言うべき?でも、もう話すことないしな。



「君は?名前」



コイツ…絶対女慣れしてる!



接し方とか上手いし、この笑顔!チャラそう。



「…笹倉真湖です」



しぶしぶ名前を言うと、祐介くんはニカッと笑う。



「真湖ちゃんね、うん。仲直りしろよ!」



祐介くんは私に軽く手を上げると、そのまま歩き出した。



疲れた…元気だな、祐介くん。



はあ、とため息をつくと、凄い視線を感じた。



まるで、昼休みに光先輩と揉めあっていた時に感じたような。



ハッとして顔を動かすと、水原くんがすぐそこに立っていた。



ジッと私を見つめる、真っ直ぐな瞳。