緋奈乃は一番の私の理解者であり、一番の親友である。



小学1年生の時。



人見知りで、中々友達ができなかった私に話しかけてきたのが、緋奈乃だった。



『真湖ちゃんっていうんだ!いいなぁ、お目目パッチリで!』



緋奈乃が無邪気な笑顔でそう話しかけてきたのを覚えている。



人見知りする私でも、緋奈乃の笑顔を見て、すぐに打ち解けた。



緋奈乃と仲良くなったからか、私は友達が増えた。



緋奈乃の友達とも仲良くなったり、男の子とも話すようになって。



“緋奈乃ちゃん”

“真湖ちゃん”



そう呼び合っていた私たちだったけど。



大きくなるにつれて、

“緋奈乃”

“真湖”

と呼び合うようになった。



中学生に上がり、他の小学校だった子とも同じになり、緋奈乃はすぐに仲良くなってたのに、私はできなくて。



そんな時緋奈乃は、いつだって私の背中を押してくれた。



『うちの親友の、真湖だよ!』



親友という言葉が、本当に嬉しくて。



緋奈乃はいつも、私の隣にいた。



一時期、私は友達に、

“真湖ってクールだよね”

“大人びてるよね”

なんて言われる時期があった。