マーブル


✴︎カノside

彼女が自分を送り出し、下を見た瞬間俺は全力で走った。
とりあえず商店街まで走れば灯りが確保できるはず。
曲がりくねった田んぼ道。
うわ!
「痛…。」
目は道が見える程しかみえなくなって、俺は田んぼ道のど真ん中でこけた。
あー。もう。
痛い。
その時頭の中で記憶が蘇る。
美しい彼女の横顔。
『おまえ…目が見えないのか?』
暗い世界にさした光。
俺は立ち上がって走った。
確かに俺はこの場所に。
いたんだ。
ラス…俺は、お前の援護もしにきた。
そして、俺らの世界を変えたい。