その薬の効果が切れてしまう前に家に帰らなければ。
あいにく、予備の薬を忘れて来てしまったのだ。
そしてもう一つ、太陽のヒト達が苦手なもの。
暗闇だ。
これも気温に慣れないのと同じで、つねに明るい太陽をみている俺たちは地球の夜は何もみえない。
だから夜が来る前に帰らなくては。
「ねえ、日野架乃。」
「何?」
「日野架乃はいくつなの?」
「いくつ…?あ!18歳くらい。」