✴︎ラスside
空を見上げた。
今日は色んなことがありすぎて頭が混乱している。
僕は大嫌いな星たちを見た。
星をみる度にあの時の彼女の泣き顏が離れない。
あの時は星空でさえも彼女を見放していた。
真っ暗で星がみえない夜空。
河原でカミナリをかかえながら泣く彼女。
気持ち悪い。
星をみると思い出して気持ち悪くなる。
僕は星空を睨んだ。
ふと手首の包帯が目に入る。
左手首だ。
『手当てしといた』と、今日の彼女の言葉が頭に響く。
え!!ってことは。
手首のアレ、見られた!
…別に。別に見られてダメなものじゃないけど。
驚いただろうな…。

