「…今日のこと、僕にとって大切な記憶なんだ。嘘じゃない。でも望月さんが簡単に信じられないのはわかってる。」
「…うん。」
「…自分勝手で自分の気持ちを押し付けてすまない。望月さんが混乱するのは分かってたのに…。」
「…うん。」
私は頷くことしか出来なくて、ラスくんの謝る姿を見ていた。
確かに信じられない。
でも、こんなに言われたら本当の事のような気がしてくる。
そして、ラスくんは夕日に包まれて帰って行った。