「あなた失礼ね!下見なさいよ!」
そんな声がして同時に足に痛みが走った。
「痛え!!」
俺は思わず声をあげた。
下をみると女の子。
車椅子に乗っていて俺の足に車輪を乗り上げたみたいで。
痛い…。
彼女は無言で乗り上げた車輪を元に戻した。
彼女は色素の薄い、長いストレートの髪を揺らす。
「お願いがあるんだけど。」
彼女は怒ったような顔のまま言う。
「…何ですか?」