でも、確かに何か近いものを感じた。
あの場所に。
双子の山。
あ!!あれは!!!
駅を出たすぐそばに見覚えのある祠を見つけた。
確かこれは…。
『この地はな、米が沢山実るんじゃ。だから他の地域からすればここは少しばかり豊かな町。』
あ…。
聞こえるはずの無い声が頭に響いた。
『川のほとりに祠があるんじゃ。豊作の神様。』
…豊作の神様…。
脇をみると川が流れていた。
…あ!
見つけた…!!
ついに見つけた…。