彼が叫んだ。
「僕は、ユウヒが、ユウヒのことが…。」
バタン。
えっ…!!
何?!
いきなりラスくんが倒れた。
「えっ!ちょっ、ラスくん!?大丈夫?!」
よく彼をみると彼は手首を抑えている。
慌てて額に手を当てるとものすごく熱かった。
「…大丈夫。」
彼の手首に巻かれた包帯からは血が流れていた。