立ち上がって引き出しを開けた。
少し黒ずんで弱々しくなっているウサギのぬいぐるみ。
それを持ち上げる。
「カミナリ…。」
先に声をあげたのはラスくんだった。
やっぱり知ってるってこと?
カミナリの記憶、お父さんの死んだ時の記憶。
この二つは嫌という程覚えている。
けど、
私に話しかけてきたラスくんの存在なんて一つも記憶になんか残っていない。
…おかしい。
少し黒ずんで弱々しくなっているウサギのぬいぐるみ。
それを持ち上げる。
「カミナリ…。」
先に声をあげたのはラスくんだった。
やっぱり知ってるってこと?
カミナリの記憶、お父さんの死んだ時の記憶。
この二つは嫌という程覚えている。
けど、
私に話しかけてきたラスくんの存在なんて一つも記憶になんか残っていない。
…おかしい。

