「お父さん。いってまいります。」
白いコートを羽織って宇宙を見上げた。
沢山の星が頭上に輝いている。
地を蹴るとふわっと体は楽に浮く。
そのまま地球を目指した。
大気圏にはいり、スピードが上がる。
このコートを来てれば体は燃えないらしい。
ふつうなら流れ星になって死んでしまう。
久しぶりの地球。
かなり景色が変わっていた。
はじめて地球に来たのは400年くらい前、カノを助けに行った時だ。
そういえばあれからカノに会ってない。
地上に降りると地球の世界はかなり変わっていた。
人間の住む世界は輝きを放ち、僕の何倍も何倍も高い建物がそびえたっている。
なんだこれ。
人間の進化は早い。
まだ僕らの世界にはかなわないが着実に進化してきている。
400年前は何にもなかったのに。