マーブル


…。
「…ありがとう…。」
プリンとスプーンを貰った。
「…でも…許したわけじゃないから。」
慌てて付け足す。
彼は私の気持ちを落ち着ける為にこんな行動をしたんだ、きっと。
私もなんだか怒って八当たりしたことが申し訳なく感じる。
そうだ…なんなんだ。
あなたの考えてることが分からないよ。
何が俺のため?
カノくんはラスくんのためにあんな事いったの?
意味がわからない。
「…ねえ、夢宮くん。さっきは荒れててごめん…。だけど、やっぱり意味がわからない。なんで家に来たの?何で謝るの?」
…。思い切って言ってみた。
…ラスくんが黙り込む。
「…ごめん。」
「…そっか、言えないことなんでしょ。」
ワタシがすぐ言葉を遮る。