マーブル


「…。そうだとしたら、そうだとしたらだ。あなたなら…どうやって関係を崩さないようにする?」
「やっぱ、そのことなん…。」
「いや、そうだとしたらだ…!」
彼は、「顔…赤ッ、夢宮くん分かり易いなあ」って言って隣の席にすわった。
あえてその言葉は無視しよう。
「お見舞いにいくのはどう?」
「…お見舞い…?なんだお見舞いって…。」
「…え?」
「いや、ごめん。」
「お見舞いは…その…相手の体調を心配して、大丈夫ですかー?ってたずねるんだよ。」
あっ、…そうか。そうか…。
僕が、ユウヒのお見舞いに…?
「…あの。俺の名前だけど…幸村遥っていうんだ。女っぽい名前だけど、ハルって呼んで」
「ハル…。分かった。」
「よかった。夢宮くんとお話しして見たかったんだ。よろしくね!」
「おう…。」
「で、夢宮くん。どうする?行く?」
「……うん。」
後先何も考えず、僕はそう言ってしまった。