「いきなりごめん。俺、見てたんだ。ラスくんとカノくんと、ユウヒちゃんが話してるところ。たっ、たまたまだよ?!」 彼は慌てていた。 「そうか…見てたのか…。」 今はお前に構ってる余裕ないんだよ…。 そんな雰囲気を出しているのに彼は鈍感なのか遠慮なく話しかけてくる。 「あの…だから、昨日…ユウヒちゃん泣きながら走っていったじゃん…。だから、それを夢宮くんは気にしてるんじゃないかって思って…。」 図星をつかれる。 そうだ、そうなんだよ…。 …。