とりあえず泣いた。
やっぱり私は人とは付き合いたくない。
どんどん涙が溢れてくる。
でも、もうすぐ授業がはじまってしまう。
行かないと…!
泣き顏を晒すわけにはいかないから涙を拭いて、駆け足教室に戻った。
お昼のポカポカの太陽が、私をあざ笑う。
教室に戻った瞬間、ラスくんとカノくんが目を私に合わせずこっちに来た。
なんなの。
「あの…。」
カノくんの口が開く。
「話しかけないで。」
私はそれだけ言うと携帯をとりだして無視する。
もう喋りたくない…。
人の前で涙を流すのは弱いやつだ。
私は絶対流さない。
あのときの私はここには居ない。