✴︎ラスside

あいつが帰った。
顔見られただろうか。
青白い光の指す担任の部屋で考える。
よりによってなんであいつなんだ。
「カノ。お前のせいだぞ。」
僕はベッドに座っている担任に話しかける。
「ごめん、笑 間違えて知らない人に魂をとばしちゃったんだ!」
担任から白い煙が出る。
カノの魂だ。
他の場所に体を飛ばすとき、カノは実体化に時間がかかる体質みたいだ。
月明かりに照らされてふわふわと舞った。
「さっさとしろよ。その魂握り潰すぞ。」
担任はそのままベッドに倒れた。
「まってて、実体化には時間がかかるんだ。」
カノは空中に舞いながらその時をまつ。
「来た!」
カノが叫んだと同時に目の前が光った。
明るい白い光が稲妻のように僕らをつつむ。
「よっしゃ!」
目の前に人間の姿のカノがいた。
「カノ…。久しぶりだな。」
僕がそういうと、カノは紅い瞳を光らせて笑って抱きついて来た。
「406年振りだね!!!ラス!!!」