マーブル

なんだかつまらなくなって、ラスくんがソラちゃんと話しているうちに私は教室に帰ることにした。
ユキくんと話そうかと思ったけど彼は漫画を読むのに必死で顔を上げようとはしない。
ユキくんに、帰るって伝えてて。と伝言をのこしたからきっと大丈夫だろう。
もう一度職員室に寄ってみるとやっぱり先生は居なかった。
先生体調崩したのかな。
帰るか。
教室にもどり、カバンを開けて教科書をつめる。
バンッ!
教室の扉が勢い良くあいた。
「望月さん、置いていかないでよ…」
「いいでしょ、別にすること無かったし。」
私はなんとなくムッとして答えた。
「なんだよ、ごめん。めんどくさかったんだよな。」
彼は悲しくも怒ったような表情で言った。
「はぁ?なんでそんなことになるの?!」
わたしが全部悪いみたいな言い方。
ムカついた。
「知らない!帰る!」
自分の感情が爆発する。
わたしはカバンをもって教室をでた。