窓から出た夕焼けが私の体全体をつつむ。
少し教室で先生を待って、来なかったら今日は部活に少し顔を出して帰ることにしよう。
教室に入ると彼が居た。
…。
「望月さん。」
案の定話しかけられた。
「何?」
「…僕、何の部活に入ればいいと思う?」
え、そんなこといわれても。
「何って…自分の入りたいやつにはいりなよ。」
なんなんだ。
「うーん。それが全部興味深い。」
彼は腕組みして考えてる様子を見せた。
「……天文部みてみる?」
口が開けばそんなこと言う。なんなの自分。彼に構う必要ないでしょ。
私男嫌いなんだから。
「案内してもらえないかな…?」
彼は待ってましたとばかりに笑顔になった。
コイツ…確信犯だ。
はぁ…。
どうせ用事あって行くし連れて行こう。
「私も今用事あるから一緒行こうよ。」
「やった!!」
彼の目が輝く。