「ぎょしゃ座…?」
「あの五角形だよ、カペラって言う星が中心になって出来てるんだ!」
「…。」
ん?いきなり彼が黙り込んだのかと思うと彼はこっちをみて笑っていた。
「望月さんおもしろいね。」
「あっ!ごめん!一方的に話しちゃったよね!!うわ!ごめんね!」
顔が熱い。熱弁してしまったことが恥ずかしくて慌てる。
わー!!恥ずかしすぎる!!
「星に詳しいんだね。僕も星をちゃんと見てみようと思ったよ。」
「あ!ありがとう…。」
「また今度教えてね!」
彼は明るくそう言うと、じゃあそろそろ。と言って私とは反対方向に向かって歩き出した。
「うん!じゃあね!」
私は明るく告げる。彼の頭の上で輝く星をみながら。
今日は楽しかった。
久しぶりに星の話を聞いてもらえて、数学教えてもらえて。