「ん?」
彼の解説がいきなりとまる。
「いや、綺麗だね…」
彼は説明しながらふと空を見ていたみたい。
「ね、綺麗だよね。」
私がそういうと、
オレンジに染まった瞳が私に向けられた。
…。
「…?」
何…?!
私の思考回路が止まったような顔をみて彼は慌てた。
「あ!ごめっ、ごめん!。」
今のたった少しの沈黙だけでドキッとしとしまう。
その感情を隠すために、また窓を見ると少しずつダークオレンジに染まっていく空が見える。
え、もうこんな時間か!
ラスくん帰らなくていいのかな。
「あの、ラ…いや、夢宮くん、帰らなくていいの?」
ラスくんと言おうとしたけどあまりにも馴れ馴れしい気がしてやめた。