席に座ると話だすお婆さん。

今度はあの怪しい本は手に持っていない



「まずお嬢ちゃんはこれから
楽しい人生をおくる事になるね」



「は、はぁ…」



「何故か道端にお金が落ちていたり
テストでいい点がとれたり
体重が減ったり…」


嘘みたいな話を

淡々と話していくお婆さん。


今更私の機嫌でも


とろうとしているのか?



あいづちをうちながら


やっぱり帰ろうなんて考えてみる




まぁ、

足がさっきから動かないんだけどね…




「そんな生活を送るためには黒猫を
飼うこと!この子なんてちょうど
いいじゃないの」





そう言ってお婆さんはずっと膝の上に

乗っていた黒猫を持ち上げて

テーブルの上におろした。