「な、なんだったんだろ…」


木村君の背中を見送って1人

呆然と立ち尽くす私




いきなり黙ったと思えば首にキス…


あれって、あれだよね



キスマークってやつ…だよね…


初めての体験だったからか

感触とか思いだすだけで…






「……っ」




って、何を考えてるんだあああ!


恥ずかしいにもほどがある

感触ってなんだよっ!感触って!


ほんと…あの猫に続いて

この2日間で私の初めて奪われすぎじゃないか…?






「あんりー!帰ろー」



名前を呼ばれて

振り向くと隣に男子を連れているみきがいた





さすが…一回の合コンで必ず1人は

捕まえてくるみき




まぁ、続かないんだけどね…苦笑






「私1人で帰るからー!ごゆっくり!」





まあ、でも友達として応援はしないと
いけない



私が言うと少し顔を赤くして

ごめんねっ!と手をふる



私も早く帰らないと…



私も手を振り返して歩き出した