木村くんsied



「木村くんのおかげでとても楽しかったよ!ありがと!」




まるで天使のような笑顔で笑うあんりちゃん。


不意打ちのあんりちゃんに

おもわず捕まってしまった俺。





もうお別れなのにこんなの…アリ?




「あのー…木村くん?」



「あっ!ごめん‼︎ボーとしてた笑」







今日一日、あんりちゃんと過ごしてわかった


【猫】の匂い…






「はぁ〜、人のものには手を出さないつもりだったんだけどなぁ」






でも…自分が一番よくわかってる

頭の中では悪魔な俺が


「そんなの奪っちゃえ」なんてささやく



まぁ…




俺の頭の中には悪魔しかいないんだけどね?ニコっ







ごめんね?あんりちゃん


俺はそう言ってあんりちゃんに近づく



そして






「っひゃ!///き、木村くん?!」





首筋にちゅっとキスする




いわゆる…キスマーク。





まだ


・・
契約はできないけど


マーキングってやつ?






「これでよし!もう俺帰るね

バイバイ!あんりちゃん」






「えっ⁈、ちょ、木村くん!」






あんりちゃんの可愛い声を背に

俺は振り向かずに歩く






「ひゃっ!とか…
可愛いすぎるでしょ…////」






ふとつぶやいた言葉も街の雑音に
かき消される




俺に残されてる時間は



あと三週間