お婆さんのサラっとした一言に


開いた口が動かない私。




「未来なんて占ったこともないよ」



そう言ってフフと笑い出すお婆さん



…じゃぁ、あなたいったい

何を占うんですか?



いや、聞いたところで話しが通じる

気がしない。




「…うん。もう帰ります
ありがとうございました」



時間の無駄だ…


せっかくの休日。


無料という言葉に

騙された私が馬鹿だった…


席を立って出口に向かおうとする私。



だけど外にはでられなかった。




「…ん?」




足元には黄色い目をした黒猫がいた。