肯定しそうになる自分を鬼にして

ことわる。



「俺、ずっとあんりがよくて

今日だって占い師のお婆さんを利用
してまでがんばったんだぜ?」





悲しそうな顔と声で私の同情を誘う男




「やっぱりあんたが原因だったんだ…」




勝手に足が動いたり

お婆さんが急にしゃべりだしたのも。



やっぱり変な魔法使うんじゃん…




「それくらいお前がいいってこと」




そういいながら

さっき以上に近づいてくる男の顔。