私がそう言った瞬間

さっきまで動かなかった足が軽くなった



「?…よし、じゃぁ帰ろうかな」



私は猫を抱きかかえて立ち上がった


「じゃぁ、1000円ね」






「………はい?」





「占い代じゃよ?」




…もういろいろと言いたい事があるけど


この猫代だと思いお婆さんに1000円を


差し出した。



「また来てね」


「…二度と来ません」





ほんとこの猫がいなかったら

訴えてるよ。お婆さん。