正直もの。偽もの。

彼に出会うまでに、

大失恋をしていた。




離れるまさにその日、


その人の目は


死んだような色をしていた。



視線は私の後ろの影を見つめていて、


まつげの長い影が恐ろしかった。


声をかけても戻ってこない


手を伸ばしても握られることはない。






もう元の二人に戻れないことを


語っていた。