甘えん坊男子の恋事情。






「ずっと不機嫌じゃねぇかよ。」



只今放課後。




恵衣と下駄箱まで歩いている途中。




朝輝はちょっと前に帰っていった。




「…………い……」


「…………の………な………」




ん??この声朝輝??




「ちょ、やめ……」



下駄箱に着くと




「んっ……」




朝輝と百々峰がキスをしていた……。




なんだよ……あれ……





どうみても無理矢理キスをされている。




「!てめぇ!」





グイッ




「ゆ、優??」




壁に押し付けられている朝輝を腕の中に閉じ込める。




「なに朝輝に手だしてんの??」


「あまりにも可愛くて。」


「ぶっ飛ばされてぇの??」


「なにいっちゃってんの。お前は天草先輩の幼なじみ。俺よりも距離は近いのかもしれない。でもな、幼なじみって近いようで遠いんだよ。しかも、天草先輩のこと大事なんだろ??中々手だせないよな??」





挑発するように言ってくる百々峰。