甘えん坊男子の恋事情。






その日の昼休み……



「優美くん!」


「これあげる!」





他のクラスの女子がクッキーを渡してくる。




「いらない。」





そう言って机に伏せる。



あぁもう。頭痛いのに騒ぐなよ……2限目ぐらいからずっと痛いからイライラしてんのに……。




ずっと俺にしゃべり続ける女子にとイライラしてると





「……優。」


「朝輝?」




声のした方を見ると朝輝がいた。






「どうしたの??」


「手。」




そう言って手を出す朝輝。




ん?手を乗せろってこと?





「んー。」





手を触ってそのあとに頬っぺたも触る。ちょっとくすぐったい。




「優。熱ある?」


「へ?」




いきなりなに言うのかと思った。