甘えん坊男子の恋事情。







久しぶりに朝輝と登校した気がする……。





「朝輝ちゃん!!!」


「和奏っ……」



バフッ


学校に着くと春風が目に涙を溜めながら、朝輝に抱きついてきた。



それに対してもヤキモチを妬くこの俺!
どんだけ心狭いんだよ……。





「大丈夫だった??ごめんね……1人にして」





涙目で謝る春風。こんな女子女子してる春風は、変な感じする……。





「よしよし、大丈夫だからね??」


「でも……「優を呼んできてくれたのは和奏でしょ?私も優居なかったら危なかったし和奏には感謝してるよ。ありがとう」


「ごめんなさい……」


「もう、いいよ」



頭をなでる朝輝はお母さんみたいだな……。




「優美~おは~。」


「あ、恵衣。」



教室のドアの所で立っていると恵衣が登校してきた。



「朝輝ちゃん大丈夫だった?」


「うん。セーフだった。恵衣ありがとう。」


「いーえ。てか、お前の殺ったやつら最近なにかと悪さしてた奴でそろそろ潰そうとしてたとこだったんだよ。」


「手間省けてよかったね。」


「それがさ、玖蘭舞がイライラしてたから丁度いい捌け口になると思ったんだけど。」


「あら、それは申し訳ない。」




確か、恵衣の相棒は怒るとめんどくさいって言ってたような気がするな。ま、いっか。