甘えん坊男子の恋事情。





ん??



「優??」


「あれ?朝輝。起きちゃったの??」




目を覚ませば優と…………





「優。あのこだぁれ??」




女の子がいた。




誰だろ……。友達にしては引っ付きすぎてるよね??彼女??それに、優って呼んでる




女の子の顔ははっきり見えない……。



「あぁ、こいつはただの幼なじみだよ。」




''ただの幼なじみ''。確かにそうなんだけど優に言われると、傷つくな……。






「そうそう。俺こいつと付き合ってるからもう話しかけないで??」


「へ??」


「それと、優って呼ばないでね??」





どういうこと??付き合ってる??優って呼んじゃだめ??どうして……。




女の子の方をみると、口元だけがニヤリと笑っていた。





トントン




「ねぇ、俺たちといいことしない??」




あの時の男……!!




「優!!」


「優って呼ぶなって」





やだ……。そんな冷たい目で見ないで……。




「じゃ行こっか。」


「ゆ、優……。」





助けて……。






その願いも届かず……優は女の子と手を繋いで離れていく……。





嫌だ。優……優優優!!