甘えん坊男子の恋事情。






着替えだけをさせて、朝輝の隣に座る。






「優。今日さ帰っちゃうの??」



随分と突飛に聞いてきたな……。




「帰るけど……??」


「……そっか。」





ん??なんだったんだろ??








そろそろ暗くなってきたし帰ろうかな。




「朝輝~。もう帰るね??」


「ゆ、優!」


「どうした?」




帰ろうと立ち上がったところに、朝輝が制服の裾を引っ張った。




「ごめん。今日だけ、泊まってって??」



うわ……。可愛い。



「今日のことは、ちゃんと忘れて大丈夫になるから……。今日だけ……。」




朝輝小さい頃から一人だからなにかあっても一人で解決したり忘れようとする癖があるからな……。


「そんな急いで忘れようとしなくてもいいよ」


「ごめん……。」


「よし!今日は特別俺に甘えさせてあげる!」





ちょっと上から目線だったかも……。




「ん。今日は甘える。」




あれ?いつもなら「優のくせに」とか言うのに……。




ま、いっか。




「おなか空いたし、なんか作ろっか?」


「優、作れるの??」


「たぶん……大丈夫??」






カレーなら作れるはず……。