ふらふらと歩く朝輝をなんとか支えながら家に送る。
なんとか、朝輝の家には着いた。
「朝輝。鍵ある?」
「……。」
まだなんか上の空だよな……。
朝輝の鞄を勝手に探って鍵を取り出した。ごめんね。
鍵を開けて家に入ると。
へなへな。
「朝輝!?大丈夫!?」
「……怖かったぁ。」
どうしよう。とりあえずリビングに行こう!
「とりあえず、リビング行こう??」
「た、立てないよ。」
「え。」
んー。こういうときは抱っこしてくしかないか。
そう思いお姫様抱っこをする。
「ごめん……。」
「いーの!」
朝輝をソファーに座らせる。
「ココア作ってくるね?」
「やだ!ここにいて??」
俺の袖を引っ張ってそんなことを言ってくる朝輝。
こんなときになんだが。やっぱり可愛い。
「まって?着替えだけ持ってくるから……。」
「いやだ……。いてよ。」
いてやりたいのは山々だけど、さすがにはだけた格好の可愛いやつになにもしないとか、無理だし!俺もそこまで理性強くねぇし。
「すぐ戻るからね??」と言い聞かせて朝輝の部屋に着替えを取りに行く。

