「朝輝不足で死にそう。」
俺はそろそろ朝輝の充電が必要な期間に入ってきた。
いままで、こんなに関わらなかったことなかったしな……。
死にそう。死なないけど。死ぬなら朝輝に抱きつきながら死にたいな。
なんて、バカなことを考えていたある日の昼休み。
「あのっ……。與 優美くん……いますか??」
顔を真っ赤にした小柄な女の子がいた。
また、告白か……。
まぁ、そこまで鈍感でもない俺は告白だろなってことはだいたい予想できる。
「ちょっと、あの子って花咲 芙佳【はなさき ふうか】じゃない!」
女を見たとたんに驚いたようにいう春風。
花咲 芙佳?
「だれそれ。」
「学校1の天使だとか言われてるやつよ。」
確かに世間的には可愛い顔つき。教室にいる男子の顔を赤くするほど可愛い
でも俺にとって天使は朝輝だけで十分だし。
そんなことを考えてたらありがちな学校の中庭に呼び出され、そこで言われたのは案の定
「好きです。付き合ってもらえませんか……??」
上目使いで見てくる女。
これが、朝輝だったら即答でOKって言うのにな。
まぁ、当然返事は
「……ごめん。」
そう言って教室に戻った。

