「はぁ……。」
あ、ため息ついたら幸せが逃げる。そう思い口を押さえる。
「優美くん。そんなことしても幸せは戻ってこないよ。」
「……るさい。」
そう言ってくるのは、隣にいる俺の強敵であり
朝輝の親友。
「まぁ、朝輝からあんたが離れてくれるならいいけど♪」
でた、こいつの本性。
朝輝の前では可愛いキャラだけど俺の前では毒舌吐きまくる嫌なやつ。
なんで朝輝の前でキャラ変えるのか聞いたら
「朝輝ちゃんは、可愛いものとか人とか好きでしょ??だから!!」
だそう。
まぁ、騙してる訳でもないし、いいには変わんないからいいけど。
「モテるのはあんたの勝手だけど。
……朝輝ちゃんのこと泣かしたらただじゃおかないから。」
「……ん。」
わかってるし。まじめな顔して言うなよ。

