「んっ……。」
あれ??起きたかな……。
「……。」
あ、起きてない……。
ど、どうしよう。離れなきゃ。
「んっ……んんー。」
だめだ。どれだけ胸を押しても離れない。
「どうしよう……。」
「キスして??」
「へっ!?」
「キスしてくれたら離してあげる。」
「起きてたの??」
優を見るとしっかり起きてる。なによっ!
「キスなんてしない!離して!」
「やだ。ちゅーしてくれるまで離さない。」
「優……。」
「その顔。すごくそそる。」
「っ……。」
優の顔が近づいてくる。私は動かない。いや、動けない方が合ってるかな。
「そのまま動かなかったらちゅーしちゃうよ??いいの??」
「っ……。」
ど、どうしよう。このままじゃ。
あと、数センチ……。
ふー。
「へっ!?」
「キスはまた今度。」
口に息をふきかけられただけ。キスされるかと思った……。
「期待した??」
「してない!」
「ふっ。もう寝ようか。」
「……ん。」
そう言って、いつも泊まるときに使わせてもらう部屋に行こうとする。
そう、行こうとした。
でも、行けなかった。なぜかって??
「どこいくの??」
優が腕をひっぱったから。