ピンポーン
家に帰ってぼーっとしてると、チャイムが鳴った。
「……誰もいないんだった。」
めんどくさいなぁ……。
「……ぁ。朝輝!?」
「よっ。これワッフル。」
そう言ってワッフルを渡してきた。
あ、美味しそう……。いい匂いする……。
「……ありがとう。じゃなくて!!」
「……へ??」
「……こんな真っ暗になるまで何してたの!!」
そう、ただいま夜の6時。時間的には微妙だがもう10月。この時間はほとんど日が傾きかけている。
「大丈夫だって。あんたじゃないんだから変なひとにはついてったりしないわ。ばーか。」
「……別にバカじゃないし。」
「それに、和奏を1人で帰す訳にはいかないでしょ。」
確かに、あいつは強敵だが1人にはできんな。
「じゃ、これだけだから。ワッフル早めに食べてね。私もう帰るから。」
「待って、送るから……。」
「あんた。送るってすぐそこだけど。」
すぐそこて……あと5分も歩かなきゃ駄目じゃん。そんなの女の子1人で帰す訳にはいかないでしょ。
「はぁ、別にいいのに。」
「よくないの。」

