甘えん坊男子の恋事情。






後半が始まると、相手チームは一斉に攻撃してきた。



「優美!!カウンター!!カウンター!!」




そういって、ゴール近くから思いっきり投げてくる恵衣。



朝輝に応援されたし、俺、がんばる!!






ダンッ




思いっきり踏み込んでダンクを決めた。




「優!!」


「……へ??」






ドンッ




「……って。」


「わ、わりい。大丈夫か??」





痛い……。降りるときに相手の足踏んで思いっきり転けるとか、だせぇ……。






「……。大丈夫。」





はぁ、早く試合に戻んな「……あれ??」




立とうとすると、足に激痛が走ってなかなか立てない。





「優。大丈夫??」





そんな俺をみた朝輝が駆け寄ってきた。




「優美!!大丈夫か!?」




……ついでに恵衣も。




「大丈夫、大丈夫。」



なんて言ってるけど、ぜんぜん立てない。





「……優。保健室いくよ。」


「……。」






そう言って恵衣と朝輝の肩を借りて立ち上がる。





「……大丈夫??」


「……。」






はぁ、好きなやつの肩借りるとか。まじだせぇ……。最悪だ。